血圧は年令+90でよい

血圧は必要である
「血圧は低い方がよい」という間違った考えが広まっていますが、そもそも血圧は必要だということを忘れてはいけません。

たとえばキリンは、脳に血液を送るために高い血圧が必要です。血圧が下がったらキリンは血がめぐらずに死んでしまいます。
健康の基本は「血のめぐり」を良好に保つことにあります。そのためには適正な血圧が必要です。体のすみずみまできちんと血が通っていれば、人はそうそう病気にはなりません。
しかし世の中には今、「血圧を下げろ、下げろ」の大合唱が、医療側から意図的に流されています。そのために多くの人々が、ならなくてもよい病気になっています。そこで、血圧について基本的な考え方を詳しく述べます。

人は年を取ると血圧は上がる
人は、体中に血液を届けるために、適正な血圧を維持する必要があります。その適正血圧は、年令とともに上昇します。

人は年を取ると、血管の中に汚れがたまったり、血管壁が硬くなったり、血液がドロッとしたりしてきて、血液が流れにくくなります。

しかしその時、人間は、血の流れが悪くなって悪くなって、そのまま死にました、とはなっていません。もっとうまく出来ています。血の流れが悪くなったことを察知した脳が、心臓に対して「血圧を上げよ」という指令を出し、心臓がその命令に応じて、ポンプ圧を上げて血液を送り出し、血圧が上がって、血液がすみずみまで届くようになるのです。

脳の指令に従って血圧を上げられるのは、その人の心臓が健全であることの現れです。

米国フラミンガム調査
下のグラフは年令による血圧の変化です。米国フラミンガム市(ボストン郊外)で戦後すぐの1948年から、50年にわたって行われた長期調査の結果が、1997年にまとめられたものです。世界的にも有名な大規模調査で、現在も継続中です。ピンクの線が全2036例の平均値です。

この調査の大きな特徴は、1人の人を、30代から80代まで50年以上にわたって、継続して調査した結果が、2036人分あることです。つまりこのグラフは、人の血圧は年を取るとどう変化するかを、多数の実例で示しています。そして、人は年令とともに血圧が上がることが、はっきりと示されたのです。30代では120くらいだった血圧が、85才では160を越えています。それでみんな50年間、元気にハッピーに生きてきたのです。生きているからこそ、調査ができるわけです。

適正な血圧は 年令+90
日本ではつい30年ほど前まで、適正血圧は「年令+90」mmHgとされていました。「mmHg」とは水銀圧力計の水銀柱の高さで示す圧力の単位です。


現在の医療界はこれを「古い考え」だと切り捨てます。しかしそんなことはありません。これは正しい考えなのです。フラミンガムの調査結果とも良く一致しています。

リスクにどう対処するか
高血圧になると、血管が破れるというリスクがあります。しかし一方で、低血圧では体の隅々まで血液が届かないリスクがあります。人は老化にともなって、避けがたく、生存のリスクが増えますから、どちらをとるかという選択です。そして、血管が破れるリスクと、血液が届かないリスクとを天秤にかけて、とにかく血が届かなければ話にならないよね、ということで、人は年令とともに、血管が破れないように、徐々に血圧を上げてゆくのです。フラミンガムの調査は、はっきりとそのことを示しています。人々は、老化により血流が悪くなって、血圧を上げる必要が生じ、それに体が正しく適応して、血圧を上げることで健康を維持してきたのです。

健康食品なら良いわけではない
ペプチドというタンパク質を摂取すると、血圧が低下するという実績があり、胡麻ペプチドが入った飲料とか、カツオペプチドが入った粒とかさまざまなものが、血圧を下げる健康食品として販売されています。
しかしその作動原理は、脳からの指令をブロックすることにあります。ペプチドという物質には「アンジオテンシンの働きを阻害する」性質があり、血圧が上がらなくなるのです。つまり、血圧を上げる必要性がなくなって自然に血圧が下がるのではなく、血圧を上げる必要性はそのままで、ただ血圧を下げてしまうわけです。ですから血が行かなくなるわけです。

このように、薬ではなく健康食品なら良いのかというと、そういうことではありません。血圧は人為的にむやみに下げてはいけないのです。

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