将棋棋士のレイティング

将棋棋士の実力を数値化して「レイティング」として表示する方法があります。
いくつかの個人ウェブサイトで独自に計算して表示しています。

http://kishi.a.la9.jp/rating.html

http://shogidata.info/list/rateranking.html

などです。

チェスなどで普通に用いられている比較方法です。

細かい計算式がありますが、計算のルールは大まかにいうと、棋士デビューした時のレイティングを1500として、勝てば加算し負ければ減算して、ずっと記録し続けるという方式です。相手が自分より強い(レイティングが高い)場合は、勝つとたくさん加算されます。相手が自分より弱い場合は、負けるとたくさん減算されます。

2007年から全期士のレイテイングの計算がなされています。その一部をグラフにしてみました。

それぞれの色の線が、右側に列挙した棋士(数字は年令)のデビュー以来のレイティングの推移を表しています。一番右が2017年現在の数字です。

1位は佐藤天彦名人で1863点です。このグラフでは1500点を0点として表示しています。2位が豊島八段(今年からA級)、3位が羽生三冠、4位が稲葉八段(今年の名人挑戦者)、6位が菅井七段(現在王位戦で羽生王位に挑戦中)、7位が斉藤慎太郎七段(今年羽生棋聖に挑戦して破れた)、9位が永瀬六段(昨年の棋聖戦挑戦者)、11位が佐々木勇気五段、22位が藤井聡太四段で1715点、24位が増田康宏四段で1703点です。増田康宏四段は、先月、藤井四段の29連勝の相手でした。佐々木五段は今月、藤井四段が30連勝をストップさせられた相手です。

羽生さんは2007年の時点でトップ棋士でしたから、折れ線グラフはずっと上位にあります。佐藤名人は2009年くらいから急上昇してトップに上り詰めています。

これらの新鋭たちののレイティングの上昇具合を見ると、有望な新鋭たちも最初の1年~2年は勝ったり負けたりしていて、急にはレイティングは上がっていません。ところが藤井四段はいきなりの急上昇です。32戦して31勝1敗ですから、レイティングは上がる一方だったわけです。

29連勝が止まってから後の、中田七段戦も都成四段戦も、中盤の実況中継の解説では藤井四段が不利だと言われていました。ところがコンピュータの評価は藤井四段有利でした。藤井四段はコンピュータが戦局の優劣を判断してくれるのが画期的だと語っています。藤井四段は昨年からコンピュータを使い始めていますが、中盤の評価について今までの棋士とは違う感覚を身につけたのだと思われます。だから平気で踏み込めるわけです。これに詰め将棋選手権3連覇の終盤力があるのですから、これからもどんどん勝ち続けるでしょう。

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