3 脳髄液循環の改善① 手技

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脳髄液の流れを良くする方法 ① 手技
現代西洋医学ではない系統の医療者たちは、脳髄液の循環の重要性を認識しており、多くの書籍やホームページ、動画がある。
大阪の「のむら整骨院」は、自律神経失調症の改善を施術していて、たくさんの動画をアップしている。その1つに「脳内洗浄」というプログラムがあって、手技と呼吸と意識の集中で、蝶形骨を動きを良くして脳髄液の循環を促進し、脳内の老廃物を取り去る方法を指導している。

金沢の自律神経専門整体師中山賢一氏も、脳のオーバーヒートが自律神経失調を起こすとして、脳を冷やす方法を指導している。その中で笑顔を作ることの重要性を指摘している。笑う余裕がなくても口角を上げて笑顔を作ることが、脳をリラックスさせると言っている。

愛知県豊田市のTEN整体院の伊藤哲氏も脳髄液の循環の重要性を説き、循環をよくする手技を動画で指導している。

東京大田区の宮野治療院の宮野博隆氏は50年来、脳脊髄液調整法という施術を広めており、多くの整体師が育っている。

このように西洋医学以外の領域では、脳髄液の重要性は広く認識されており、脳脊髄液の循環を改善する手法にも多くの流派がある。

これに対して先に紹介した国立がん研究センターのサイトは次のようになっている。

このように現代西洋医学は、脳髄液にはまったく関心がない。これでは、もし脳髄液が関係している疾患があれば、西洋医学では治しようがない。現代西洋医学は人体を全体では見ずに細分化して見ており、自分の担当外の部分にはまったく興味がないのである。

10年ほど前に、脳脊髄液減少症という疾患が認知された。事故で脊椎に損傷を受けると脳髄液が硬膜外に漏出して減少して、頭蓋の中で脳の位置がずれてしまい、いろいろな支障が起きてくる。これまでは患者がいくら訴えても、気のせいだと門前払いされて、保険も効かず患者たちは困窮していた。ようやく医療者たちもその疾患の存在を認識したわけだが、このように現代西洋医学は脳髄液に無関心なのである。
脳について、現代西洋医学はMRIとかCTとか脳波とかの装置を使うので科学的に見えるが、これは時計職人が時計のフタを開けて、片目に虫眼鏡を付けて修理するのに比べると、ほとんど何も見えていない。だから現代西洋医学では、認知症、うつ、片頭痛、てんかん、などについて、原因不明と放置したまま薬を出すだけである。もちろん原因不明の疾患が薬で治ることはない。それよりは、現代西洋医学ではない医療者たちの「原因は脳髄液の流れの不調にあり、流れをよくすることで脳や神経の疾患は改善される」というシンプルな考えの方がよほど合理的である。

つづく

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