6 脳髄液循環の改善④ 磁気活水

脳の健康

磁気活水を1年間、日常的に飲用することで、てんかん発作の発生回数が半減した。その1年間の実証研究の概要をアマゾンから出版した。

磁気活水とは何か
磁石の間を通した水を磁気活水と呼んでいる。水が磁石と触れることはなく、水の成分は変わらず、水が磁化するわけではないが、水の性質が変わり、少し活性化する。

通す水は、水道水でも、井戸水や湧き水でも、ペットボトルの水でもかまわない。起きた変化は3~4週間ほど持続する。
磁気活水の性質 細い隙間に入りやすい
2003年の北海道大学の研究で、磁気活水は表面張力が下がっていることが分かっている。

表面張力とは、別の言葉では分子間引力と言う。コップに水を張ると表面が弓なりに盛り上がる。これは、水の分子同士が引き合うからである。このことから分子間引力のことを表面張力ともいう。表面張力が強いと、水滴は葉の上で盛り上がる。表面張力が弱まると水滴は葉にペタッとくっつく。水の分子間引力が弱まり、水と葉との間の引力が相対的に強まるからである。

水の表面張力が弱くなると、水は細い管の内壁をつたって進みやすくなり、毛細管現象が起きやすくなる。たとえば、植物は水を吸いやすくなるので、写真のように小松菜がシャキッとする。植栽や切り花も元気になる。抽出力が強まるのでお茶やコーヒーがおいしくなり、浸透力が強まるので、ごはんもふっくら炊ける。

この水をいつも飲んでいれば、脳髄液の表面張力が少し下がって流動性が良くなると考えられる。
昆布のダシが良く出る
磁気活水でてんかん発作が減った理由は、単に脳髄液の流れが良くなっただけではないと思われる。その実例として、磁気活水では昆布のダシがよく出る。これは家庭でも体験できるし、ウドン屋では昆布の使用量が大幅に減って、コストが低減されている。なぜ昆布のダシが良く出るのか。コンプの表面は電子顕微鏡で見るとデコボコである。だから、普通の水では昆布と水との間に少し隙間ができて、下図の左のようになる。

ところが磁気活水は表面張力が下がっていて、コンブの表面との親和性が良くなっているので、表面のへこんでいる部分にも水が入り込んで、密着して図の右のようになる。すると、水と昆布との接触面積が大きくなり、その分、ダシが抽出されやすくなる。境界面の密着の度合いを「界面活性」と言う。表面張力が下がるとは、界面活性が上がることである。洗濯や食器の洗剤は界面活性剤である。界面活性が強いと汚れがよく落ちる。それは水が汚れに密着してはがしてくれるからである。
脳髄液が脳溝に良く浸潤する
脳髄液の循環を重視する人々も、自律神経失調とか、うつとか、片頭痛などについては語るが、てんかんについては語らない。脳髄液の循環を改善するだけではてんかんは良くならないからである。
脳にはシワがある。シワの山の部分を脳回、谷の部分を脳溝という。この構造は昆布と似ている。てんかんが起きる脳では、なんらかの理由で脳溝が狭窄していて、脳髄液が脳溝の奥まで入りにくくなっている。すると脳の余剰電気が除去できない。(図の左側)。

磁気活水の飲用で脳髄液の浸潤性が良くなると考えられる。脳髄液の浸潤性が良くなれば、脳髄液が脳溝の少し奥まで届いて、脳の余剰電気が除去される(図の右側)。するとてんかん発作という電気現象が起こりにくくなるのである。

以上のことから、脳髄液循環の改善①②③④を同時に実践することが、原因不明な脳の不調を改善するのに役立つと考えられる。磁気活水を作る道具「マイルドシャワー」がメーカーのKenkankoから1年間無料で貸し出されている(トップページに申込欄あり)。

おわり

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